奈良きたまちまち歩き

2018-10-6  奈良県・奈良市 大阪あそ歩

地図表示に少し時間がかかる場合があります。
赤色は、今回歩いたコースのGPS軌跡です。
地図上のマーカーをクリックすると簡単な説明を見ることができます。

参加コース行程

」近鉄奈良駅前の行基大屋根~①知事公舎②水門町の街並み③大正の工場跡④転害門&⑤昭和初年の銀行建築⑥鎌倉期の地蔵堂⑦幻の名城、多聞城跡⑧ちてはこ菓子店⑨法蓮格子の民家⑩旧女子師範・重要文化財⑪昭和初年の交番⑫志賀直哉が来た本屋~「」ゴール解散:解散最寄駅・近鉄奈良駅

今回歩いた奈良の現在地図と明治時代の地図比較

左:現在 右」明治時代の奈良の地図

今回のまち歩きの概要

~生活景観と近代建築を歩く~

奈良市の江戸ふうの町家や近代化遺産、戦国の山城跡など変化に富んだ街並みを楽しみました。

普段観光客があまり訪れないきたまちの歩きです。

「発」近鉄奈良駅前の行基大屋根

近鉄奈良駅前

駅前には行基の像があり多くの人が集まる場所です。

ここからまち歩きスタートです。

①知事公舎

木造平屋建ての奈良県知事の宿舎。1922年の完成。奈良県庁舎から国道を挟んで東側の立地で興福寺五重塔や東大寺大仏殿の徒歩圏内にある。
現在も残る応接間「御認証の間」は1976年、昭和天皇が宿泊した際にサンフランシスコ講和条約、日米安全保障条約の批准書に署名した場所として知られる。
2016年、奈良県は知事公舎、副知事公舎、吉城園などがある付近一帯3.2ヘクタールをホテル用地として貸し出す方針を発表。 超高級外資系ホテルの進出が見込まれている。知事公舎の外観および御認証の間は保存される。

ビル景TOPほーむぺーじより

なんだか由緒ある知事公舎です。中を見てみたいです。

②水門町の街並み

水門町とは東大寺境内と旧京街道との中間辺りにある通りで、落ち着いた町並みが見どころです。

奈良きたまちHPもご覧ください。

まち歩きの日だけだったのか分かりませんが、戒壇院が通れないので次の場所へは少し遠回りです。

途中小野小町伝説の場所がありました。

威徳井と小野小町伝説の説明板をどうぞ!

③大正の工場跡

思わぬ場所に大正時代の工場の建物です。

大正時代ヨーグルト?の製造工場でした。人気があった商品だったそうです。

テレビでも紹介された工場です。今は製造していません。

現在はいろんな利用方法を模索中?喫茶店が利用可能のようです。

④転害門⑤昭和初年の銀行建築

右:転害門 左:昭和初期の銀行だった建物

転害門は国宝の門。

境内西北、正倉院の西側にあり、三間一戸八脚門の形式をもつ堂々とした門。平重衡の兵火(1180年)、三好・松永の戦い(1567年)の2回の戦火にも焼け残った寺内で数少ない建物のひとつで、天平時代の東大寺の伽藍建築を想像できる唯一の遺構である。鎌倉時代の修理で改変されているが、基本的には奈良時代の建物である。
なお、10月5日の転害会では、この基壇上において手向山八幡宮の祭礼が行われることになっている。

東大寺HPより

昭和初期の銀行の建物は、現在観光案内に利用されています。

京街道沿いにある古い醤油醸造元です

⑥鎌倉期の地蔵堂

埋まっていたのを掘り出し集めたそうです。
佐保川

⑦幻の名城、多聞城跡

多聞城とは

多聞山城(たもんやまじょう)は、奈良県奈良市法蓮町の現・奈良市立若草中学校の敷地にあった松永久秀、松永久通、塙直政の居城となった日本の城(平山城)。多聞城とも呼ばれる。

ウィキペディアより

高台にある多聞城跡からは大仏殿や二月堂、興福寺の五重塔なども望むことが出来ます。

天正5年(1577年)の解体時に「高矢倉」と呼ばれた四階櫓がありこれが四重の天守なら、安土城をはじめとする近世城郭における天守の先駆けと言えるが定かではない。
だが、塁上に長屋形状の櫓が築かれ、これが多聞櫓の始まりであるとされる。


先駆的な要素を持った城で中世の城郭様式から脱したが、本丸と家臣地区の西の丸が一括化した以後の近世にはない形式で、安土城などに直接つながる城ではないが、その後の近世城郭に移行する過程の城郭発達史における重要な城であったと位置づけられている。

ウィキペディアより

詳しくは

なども参考にしてください。

まち歩きの途中で一休み。ちてはこ菓子店です

⑨法蓮格子の民家

法蓮町には法連格子の家を見ることが出来ます。

法連造の建物は町屋と農家のいいとこ取りみたいな感じです。

⑩旧女子師範・重要文化財

現在の奈良女子大学の前身は、奈良女子高等師範学校です。

正門と守衛室、旧本館である記念館は共に重要文化財です。

この場所は江戸時代、奈良奉行所のあった場所です。

奈良奉行所は日本一広い奉行所だったとか。

校内には戦前の貴重な建物が残されています

⑪昭和初年の交番

奈良女子大正門前の道路向かいにある交番です。

昭和初年建てられた交番の建物です。現在は観光案内所になっています。

二階に窓がないお店

江戸時代、このお店の前が奈良奉行所でした。

当時この家は奉行所に出入りした人の宿屋だったそうです。二階から奉行所の白州を見せないように二階にはまどがなかったとか。

ということは現在の建物は江戸時代からあるのですね。古いですね。

⑫志賀直哉が来た本屋

賑やかな商店街にある本屋さん

奈良女子大学から交番などを見て歩き、賑やかな通りを進んできました。

もう少しで近鉄奈良駅です。

上の写真の本屋さん、とても古いお店だそうで、志賀直哉も立ち寄ったとか。

「着」ゴール解散

解散最寄駅・近鉄奈良駅

今回のまち歩きは奈良きたまちを散策しました。

古い奈良の町ですが、観光客があまり来ない地域を歩きました。

しかし古い町に近代の建物が結構残っていて楽しいまち歩きでした。

また多聞城跡などその後の城造りに影響を与えた史跡があることなど知りませんでした。

途中のちてはこ菓子店では、歩き疲れ解消のお菓子もいただきました。

ガイドの浅野さん、ありがとうございました。

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