織姫と阪急とチキンラーメンのまち池田市を歩く
2018-12-12 大阪府池田市 大阪あそ歩
地図表示に少し時間がかかる場合があります。
赤色は、今回歩いたコースのGPS軌跡です。
地図上のマーカーをクリックすると簡単な説明を見ることができます。
参加コース行程
「発」阪急池田駅~①室町住宅地~②呉服(くれは)神社~③サカエマチ商店街~④井戸の辻・ビリケン~⑤池田呉服座~⑥池田酒(吉田酒造)~⑦落語ミュージアム~⑧旧加島銀行池田支店~⑨小林一三記念館~⑩池田城跡公園~⑪カップヌードルミュージアム~「着」ゴール解散:阪急池田駅
今回歩いた池田市の現在地図と明治時代の地図比較です

今回のまち歩き概略
織姫と阪急とチキンラーメンのまち
大阪あそ歩HPより
日本書紀「織姫伝説」絹布の「呉服」発祥の地、「池田の猪買い・牛ほめ」落語の舞台。
阪急創設者小林一三やチキンラーメンを作った安藤百福の居たまちを歩きます。
「発」阪急池田駅①室町住宅地②呉服(くれは)神社
阪急
阪急阪神ホールデングス、阪急電鉄、阪急バスの登記簿上の本店所在地は池田市だそうです。
室町住宅地
阪急池田駅の西側に室町という住宅地があります。
室町住宅地は阪急小林一三が日本最初のローン付き住宅地を開発した地です。
発売当初の室町住宅は100坪の土地に30坪ほどの建物が一般的だったそうです。
頭金を払った残りは割賦支払も出来ました(ローン付き住宅地)。
住宅の分譲が開始されたのは1910年(明治43年)のことで、当時としては先進的な西洋風の住宅や生活協同組合といった生活スタイルが取り入れられた。
ウィキペディアより
地図で見る明治、大正時代の室町


大正時代の地図では、呉服(くれは)神社周辺も住宅地になっています。
呉服(くれは)神社

呉服神社の大鳥居は上の写真のように阪急駅の横にあります。
明治時代の地図を見ると鳥居のある場所がちょっと不自然なようにも思われます。
本来あった場所から移築されたのかも知れません。
明治時代、現在の阪急電鉄によって周辺地域が開発され、鳥居から神社までの参道は、阪急宝塚線の高架沿い、住宅街を通る道となる。
ウィキペディア呉服神社より
呉服神社(くれはじんじゃ)の概要は次を見てください。
呉服神社(くれはじんじゃ)は、大阪府池田市室町にある神社である。 呉の国から渡来し、日本に機織技術を伝えたとされる。織姫・呉服媛(くれはとりのひめ)と、仁徳天皇を祀っている。
応神天皇の時代、機織・縫製技術を得るために呉の国に派遣された猪名津彦命が、呉王に乞い連れ帰った呉服媛(くれはとりのひめ)・穴織媛(あやはとりのひめ)・兄媛(えひめ)・弟媛(おとひめ)の4姉妹のうち、池田の地に迎えられた呉服・穴織姉妹の姉、呉服媛が祀られている。
猪名の港、現在の猪名川に架かる呉服橋と絹延橋の中間地点・唐船ケ渕に機殿(はたどの)を建て、呉服媛を迎えた。ウィキペディアより
仁徳天皇76年に呉服媛が死去し、その翌年に仁徳天皇がこの地に建てたとされる。
織田信長により焼失、豊臣秀頼によって再建、現在の拝殿は昭和44年(1969年)に建てられた物。
今でも池田市には呉服という地名や名前を使った施設などが見受けられます。
呉服(ごふく)は、和服用の織物の呼称の一つで、特に絹織物を指す。呉織・呉服(くれはとり)と呼ばれていたが、後に音読され「ごふく」と呼ばれるようになる。
ウィキペディアより
③サカエマチ商店街
サカエマチ商店街は阪急池田駅前にあるアーケードの商店街です。
NHK朝ドラ「てるてる家族」の舞台にもなった商店街です。
ドラマのモデルになった石田家は池田市出身。その一人夏子役は「いしだあゆみ」さんがモデルです。
- 詳しくは「てるてる家族」を見てください。

今はどこの商店街も人出が減り空き店舗が多いのが実情です。
池田市のサカエマチ商店街は結構頑張っている感じでした。
人口10万人くらいの街ではアーケード街も寂しいところが多いです。
サカエマチ商店街もアーケード街ですが、思ったより空き店舗少なかった印象で人出もそこそこありました。
これからも維持してもらいたいものです。
④井戸の辻・ビリケン⑤池田呉服座
井戸の辻
井戸の辻とはサカエマチ2番街とほんまち通り商店街が出会う場所です。
古くからの交通の中心地でした。
そこに井戸があったために井戸の辻と呼ばれるようになりました。高札場もあったそうです。
その名前の由来となった井戸の可能性のある遺構が平成18年見つかったそうです。
場所が車道に位置したために埋め戻されました。
そのためその時の井戸の石をここ(写真右端)に展示していました。
ビリケン
ビリケンといえば通天閣が有名(私は行ったことがありません)です。
しかし池田市とは深いつながりが・・・上の説明板を見てください。
池田呉服座(ごふくざ)

池田呉服座は、江戸時代の建築様式の名残りを留める芝居小屋旧呉服座(重要文化財・明治25年建設・明治村へ移築)の優れた建築様式を一部取り入れて建てられた大衆演劇場です。
⑥池田酒(吉田酒造)⑦落語ミュージアム⑧旧加島銀行池田支店
池田酒(吉田酒造)
お酒といえば灘が有名です。しかし池田は江戸時代から酒作りが盛んでした。
江戸中期、池田には酒蔵が38件もあったとか。
下り酒として江戸でも人気でした。
その後酒作りは池田から灘へと移っていったそうです。
- 現在池田には2軒の酒蔵しかない。その一つが「呉春」です。
落語ミュージアム
落語ミュージアムは上方落語資料展示館です。
出前寄席やアマチュア落語講座も開催中だとか。
落語には、よく池田の話が出てくるそうです。
旧加島銀行池田支店

現在のインテリアカワムラの建物は、NHK朝ドラ「あさが来た」の広岡浅子が設立した旧加島銀行池田支店の建物です。
銀行の支店が出来るほど当時の池田が栄えていたということです。
周辺案内図

小林一三記念館へ行く途中に便利な周辺案内図を見つけたので載せておきます。
⑨小林一三記念館
小林一三記念館では阪急・東宝・宝塚歌劇の創業者である起業家小林一三氏について資料、写真、映像などで紹介しています。
小林一三氏は山梨県の生まれです。昭和32年池田の自宅で死去。
- 小林一三の詳しい説明はこちらからどうぞ。

⑩池田城跡公園

池田城は池田氏の居城でした。
- 池田城の詳細はこちらからどうぞ。
池田城は江戸時代には廃城になっていたため、あまり詳しいことは分かっていません。
発掘調査の結果遺構などを復元。池田城址公園として整備しました。
ただし展望休憩舎(天守閣のように見える)など史実に基づかない施設も多々あります。
池田城址公園は市の郊外にあり、高台にあるので見晴らしも良く公園として寛ぐことが出来ます。
⑪カップヌードルミュージアム「着」ゴール解散:阪急池田駅
カップヌードルミュージアム池田
まち歩きの最後に訪れたのはカップヌードルミュージアムです。
NHK朝ドラ「まんぷく」は、日清食品創業者安藤百福さんの奥さんがモデルです。
安藤夫妻は池田市に住んでいました。

ゴール解散・阪急池田駅
今回のまち歩きは大阪府池田市でした。
池田市はあまり行く機会がなく詳しいこと知りませんでした。
しかし歴史もあり、酒作りが盛んなんて知りませんでした。
落語の話に池田が出てくることも、私はあまり落語聞かないので初耳でした。
阪急創業者の小林一三が池田と深い関わりがあることも今回訪れて知りました。
NHK朝ドラの舞台に2度池田が出たなんて驚きです。
インスタントラーメンは今や世界の食べ物です。
それが池田から生まれたなんてすごいことです。
せっかく池田に来たのだからというわけではないのですが、帰りに阪急池田駅前の居酒屋でみんなで飲んで帰りました。

ガイドの井川さんありがとうございました。